「居酒屋マラニック」:ウルトラランナーの居酒屋の大将の店を走って回ろうというマラニック。
「八幡」「博多」「熊本」の居酒屋のマスター(ウルトラランナー)が中心になって3年前に作られた。
今年3回目。今年のコースは275km!!

2月9日(金)夜、博多の居酒屋「二升瓶」から熊本へ(120km)6名がスタート。夜は宴会。
2月11日(日)午後に「さくら」から八幡へ(155km)10数名がスタート。
2月12日(月)午後に八幡の居酒屋「とり正」に到着。夜宴会。総勢27名の参加。


10日昼、博多から走ってきた6名を植木あたりの3号線でフォーカス。
主催者の江口さん、甲斐さん、倉掛さん、山○さん、熊本からわざわざ博多まで行って参加した釘さん、澤田さん。
100km過ぎたあたりですがみんな元気です。釘さんはとくに元気!
このうち4名は翌日も八幡まで155km走りました。合計275km脱帽!

2月11日(日)14時「さくら」に集合。14時スタートは8人。ウルトラ女王の坂本さんをはじめサブ10も数人おり、
プロみたいな人達と八幡まで155km一緒に走れるか?やってみましょう。
江口さん達は先にスタートしています。

気温10度、晴天、冷風強し。熊本市内を集団走行。ジロジロ見られます。

市郊外で釘さんがエイド。釘さんは昨日福岡から120km走って来たばかり、ありがとうございます。

3号線を北上します。歩道がある所はいいのですが、ない所は車に要注意!
植木インター(16km)を15:45に通過。この辺の果物屋さんで「がんばれ!」とジュースをいただきました。
普通、偏見される集団ですが中には理解者もいます。うれしいですね。

17時、山鹿(30km)に到着。灯篭の歩道を走ります。走ると町の雰囲気がよくわかり、地方探訪ができます。

山鹿過ぎたあたりで空が暗くなり、肌寒くなってきました。

19時半ごろ日が落ちてきました。南関町の大きなうどん屋で夕食。ちからうどん360円、安い。
コンビニの食べ物だけでは飽きます。時には食堂でゆっくり休んで食べるのもいいですね。

みなさん早い。走るか止まるかで「歩き」がまったくありません。私は走ったり歩いたりするのが普通。
1時間おきにコンビニで休憩しますが、私のいつもの走り方と違います。脚がきつくなってきました。
エリートランナーは脚が強い。松原さんはカップ酒飲んでます。信じられません。

午前1時、久留米(75km)に到着。深夜の久留米は静かでした。
ここで松原さんが赤信号を渡っていたら、後ろからパトカーが「走るのもいいけど信号を守りなさい」と注意。

この頃からみなさんについて行けなくなりました。みんなと別れる事にしました。
他にもお腹の具合が悪い人、ゆっくり行きたいという人がおり、私を含め3人は別行動で行くことに。
左写真:去っていく5名です。「ゴールで会いましょう」

60歳代の岩本さん、50歳代の私、30歳代の谷川君の3名。3世代チームと言ってもいいような3人の旅が始まりました。
みんな鳥栖の方へ行きましたが、私たちは久留米から甘木へ行くことに。
畑の中の真っ暗な322号線を3人で走ります。「午後4時に着けばいいからゆっくり行きましょう」と意見が一致。
コンビニがあるごとに休憩。歩いたり走ったりで北上します。
右写真:午前5時、甘木駅(100km)に到着。気温は氷点下。歩くと寒いので真っ暗な中できるだけ走りました。

6時半ごろから明るくなってきました。山に入る手前の畑は真っ白で凍っています。手袋しても指が痛みます。


白坂峠(110km)です。ここからの眺めは最高でした。

峠の先は下りだけではありません。上ったり下ったりの繰り返し。100km走った脚にはこたえます。
しかし萩往還の練習には最適です。がまんがまん。

山道を下りたところの桂川町で休憩。気温も上がり、防寒着から普通のブレーカーに着替えました。
ここで熊本を先に出発した福岡組の2人と会いました。倉掛さん、甲斐さん。
博多からの距離をたすと245kmほどになります。すごい人達です。

山道は終わり、やっと国道200号線が見えてきました。
飯塚市繁華街(130km)に11時半に到着。

130kmからは遠賀川に沿って200号線を上ります。川沿いの道は歩道がなく危ないため、反対側の河川敷へ移動。
臨機応変に道を変える必要があるので、自分達で道を把握していないといけません。地図は必需品です。

直方市(145km)に入りました。14時10分。走りだして24時間経過。
途中で北九州の植村先生らが道路で声援、ありがとうございます。

八幡西区に入りました。ゴールまであと5km。なんとか約束の16時までには着きそうです。
道路にとり正の目印が書いてあります。矢印に誘われるかのように黙々と走ります。ラストラン!

ここで、北崎君に遭遇。彼は鳥栖から一人で70km走って来たそうです。
午前6時にスタートしたそうですから9時間でここまで来たことになります。あの山中を9時間で来るとはすごい!

15時半ゴール!25時間半で着きました。それも3人一緒にゴールしました。
走る前は不安でいっぱいでしたが、チームワークでなんとかへこたれずここまで来れました。
岩本さん、谷川君ありがとうございました。

27人が熊本、福岡、鳥栖からここを目指して集合。途中でコースアウトした人もいましたが、みんな満足した顔です。
ものすごい人たちの宴会はものすごく熱いものを感じます。

それにしても2日で275kmも走った4人(2人は若い女性)は化け者ですね。ケロッとしてます。
今回も福地、松原の二人はゴール手前数キロでデッドヒートをしたそうです。150kmも走った脚で!
しかも、一緒にいた坂本さんを一人残して!なんという人達でしょう。うらやましい。そんな脚がほしい!

各居酒屋の大将です。左から八幡「とり正」の大将、熊本「さくら」の大将田代さん、博多「二升瓶」の大将。
今回はとり正の大将は車でみんなを温泉にピストン輸送、宴会の準備、後片付けと大忙しです。
ありがとうございます。充分楽しめました。

今回はウルトラ仲間が考案したウルトラに初めて参加しました。参加費はもちろんタダ。
スタート・ゴールのセレモニーもなく、エイドもなく、関門もない。これが本当のマラニック。
練習不足できつかったが、終わってみると楽しいジョギングだった。いい思い出になりました。

以前から成し遂げたかった熊本ー北九州縦断を実現できました。これから九州中を走って新たな冒険をやりたいと思います。


トップに戻る