コース図:初音旅館裏の海岸がスタート地点!脊振山系の二丈岳・地蔵を走り、下山したら糸島半島を一周してゴール。
登山コースあり、山岳コースあり、堤防走りあり、砂浜走りあり、名所旧跡見学あり、造り酒屋がエイドだったり、楽しいコースです。
しかしコースは超ハード。第1回は完踏率は28%、第2回21%、第3回30%でした。

午前0時30分に熊本出発。2時55分に糸島市の「初音旅館」に到着。
4時からコース説明会。「宴会開始時間に間に合わないようだったら、自主的にショートカットすること」とのこと。

クラブから11名参加。参加総数110名、100kmは91名、56kmは19名。

スタート地点は旅館の裏の浜辺。左はスタート時(5時)、右は朝の風景。
スタートで砂地で足が取られ、さらに傾いているなんてレースは他にないでしょう。

午前5時ドラの音でスタート。今回は二升瓶の大将の代わりにウルトラ飲兵衛さん。
外灯はなく真っ暗。ライト持参者は半分くらい。
50mも走ると土手を上るのですが、ライトなしの人は足元見えず一人では上れず(写真は朝)。

天気は快晴。気温17度、昼は30度近くまで上がりました。5時40分ごろ明るくなりライト不要。
12kmからコースを変更。前より楽との話だったが、とんでもない、もの凄い上り坂の連続だった。

ゆらりんこ橋は離れていると見えるのですが(↓)、
近づくと見えないため、矢印へ曲がらずまっすぐ行く人がいます。

ゆらりんこ橋(18km)。1時間45分で到着。トップ。昨年より1分早い。
橋は吊り橋で「ゆらりんこ」と揺れます。矢印の方へ上ります。「二丈渓谷遊歩道」と書いてありますが、ものすごい登山道です。

●加茂川:登山道の横を流れています。飲めそうなきれいな水です。しかし渓谷に下りる暇はありません。
●家の石:石の家ではありません。昔こども達がこの石の下で雨宿りをしていたのでこういう名がついたそうです。

22分で加茂神社へ到着。昨年より1分早い。ここからしばらくダ―ト道を走ります。

木の香ランドエイド(21km・7時16分・2時間16分)。ここで朝食休憩。
そうめん、水餃子、おにぎり、漬物があり食堂なみ。

木の香ランド(青矢印)からの上り道(9km):3回長い上りがある。三度目の上りの頂点に展望所(赤矢印)がある。
それから「恐怖の膝殺し下り」が8km続く。

過去3回とも雨・雲りで山中はガスで景色はまったく見えませんでした。今回初めて見えました。
展望台「はろ展望台いとしま」からの風景、絶景!コースを赤線で示してみました。

「白糸の滝」(33km)。昨年はガスでまったく見えず。ここから川に沿って急激な下り山道を下ります。

今走ってきた二丈山系。いつも山頂は雲に覆われていました。気温がだんだん上がってきました。

山を下りて6kmダラダラ直線、坂を下りてきたばかり、足が動きません。40km(4時間23分)。
「ファームパーク伊都国」(46km・10時10分到着)。11時にはここを出ないと第一関門が危ない。

「伊都菜彩」50km中間地点。5時間39分経過。倍にして11時間18分ゴール・・無理
「杉能舎(すぎのや)」(55km・11時14分到着)

この日は「地ビール祭」。限定地ビールをいただきました。2杯目は我慢。
ここでまた、多くの選手がレースを忘れ2杯3杯・・と飲んだそうです

●杉能舎(すぎのや):明治3年から創業の老舗の造り酒屋。ビールの生産もしています。


また、ここでレース終了される方が相次ぎました。?オレンジシャツ?
(撮影:S氏)

●九州大学:広大な敷地にどんどんキャンパスができています。昨年よりまた増えています。
「第1関門・今津運動公園」(59km・11時53分到着)。関門は13時30分。
関門までに1時間37分の余裕あり。ここで多くの選手がひっかかり、ショートカットを余儀なくされています。

毘沙門(びしゃもん)山を海岸沿いに一周。途中で対岸にヒルトン福岡シーホーク、ヤフオクドーム、福岡タワーが見えました。
道がなくなりますが、手前を右折(矢印)・・店の中へ

堤防を走ります。最後は堤防がなくなりますが、その手前を矢印のように左へ。その道は草だらけ。

この道は海と近い所があり、大シケの時は道は水びだしに、また土砂崩れも起こり、時々通行不能に。

次は白砂青松の道。しばらく行くと元寇防塁。
●元寇防塁:鎌倉時代、元の来襲に備えて高さ3mの石築地を20kmに及んで造った防壁。1km長残存。



いつも気になっていた光景。上)釣り場(すごい人だらけ)、中)海鮮料理(いつもいっぱい)、下)医院です





この辺からサーフィンの店の集落が数カ所あります。若者でいっぱい。
泳いでいる人はいませんが、サーフィン、ジェットスキー、パラグライダーなどしていました。

76km、目の前の「志摩シーサイドゴルフ場」(黄丸)を通り、矢印の所まで上ります。
右写真:赤矢印の所。山頂付近は別荘だらけ。ここからの眺めは最高です。

88kmで海岸沿いの狭い道へ急に曲がります。つきあたりに堤防がありそこを進みます。強風で塩水がかかります。
ここは第2関門。17時以内。15時54分に到着。
先に見える芥屋の岬まで走ります。岬の反対側には「芥屋大門(けやおおと)」と呼ばれる遊覧船が入るほどの洞窟があるそうです。

岬の手前で90km、ここに最終関門。17:40以内。16時10分通過。ここで完踏確信。

91kmでまた立石山越え。最後の難関。これがまたハンパでない坂道。

自己ベストの可能性が出てきたので、急ぐことに。立石山越えを30分でクリア。
あとは海岸線をゴールへ行くのみ。

残り4km。上)ゴールから見た所(矢印)。下)残り4km地点から見たゴール(矢印)。

最後の700mは浜辺を走ります。靴は砂だらけ。

ゴール!!12時間27分(午後5時27分)。14位ぐらい。伊都国マラニックの自己ベストを8分更新!
この難コースでまだ記録を更新できるとは大満足。まだまだ、力は落ちてなさそう。
完踏は20名前後ではなかろうか。完踏率も30%弱では。クラブ11名中完踏者は5名でした。

夜はお楽しみ、大BBQ宴会。100名近いウルトラランナーが全国から集まっています。
私も「走らんか」を歌いました。


大勢の人とウルトラ話をいっぱいできました。とても楽しいひと時でした。

遅くまでみんなと飲み騒いで、翌朝6時に起きて朝ぶろ。おいしい朝食で3杯おかわりもして気分爽快。
帰りは杉能舎で試飲、伊都菜彩でお買いもの。

何度走ってもこのマラニックが一番きつい。山がきつすぎる。今回も完踏できたのは20名前後では。
しかし、ハードなラン、大人数での宴会、みなさんと一緒の2日間は最高に楽しかったです。
また来年も挑戦しましょう。運営された方々、お疲れ様でした。



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